■ Indicus Software お客様に聞く - 株式会社バレイキャンパスジャパン様 ローコード開発プラットホーム「Contineo︎」 自社におけるシステム開発の8割で、
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バレイキャンパスジャパンはアメリカ・シリコンバレー発のベンチャー企業です。現在、アメリカ、日本、さらにベトナムへと事業展開しています。Indicus Softwareのローコード開発プラットホーム「Contineo」を自社でも活用し、販売パートナーでもある同社の「Contineo」の導入と開発例などについて、同社社長の飯田秀正様、営業・マーケティング担当の井手康就様、オフショア開発担当の里村新一様、エンジニア コンサルタント VO QUOC HUY様に詳しく伺いました。 |
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もくじ |
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■ アメリカ・シリコンバレー発のVCJ |
──バレイキャンパスジャパンについて教えてください。。
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バレイキャンパスジャパン(VCJ)は、2007年にアメリカ・シリコンバレーで当社社長・飯田秀正が設立したValley Campus, Inc.(VCI)に端を発します。アメリカでの技術動向についてのアンテナ役を担うVCIが選別した技術シーズを、製品化し磨き上げていく役割を担うのがVCJであり、2009年に日本で設立されました。
Valley Campusの製品、サービスの市場投入については日本国内の他、発展著しいベトナムを始めとした東アジアをターゲットにしています。ターゲット市場であると同時に開発パートナーでもあるベトナムでは、現地への販売とともに日本からのオフショア開発を受託し、高品質なソフトウェア開発サービスを提供するためにValley Campus Viet Nam(VCV)が事業展開を行っております。
もともと飯田は1998年から9年間、アメリカ・シリコンバレーに三菱電機の開発センター長として駐在し、現地の先端技術や気質、文化に触れてきました。そして退社後に現地でVCIを設立しました。当時からM2Mに着目していた飯田は、IoTの概念を日本に持ち込んだ一人として業界にも知られています。
──飯田社長がIoTの概念を日本に持ち込まれたのですね。
そうですね。私は2010年5月に米国シリコンバレーとベンチャー起業している事業者で、M2M、IoTに関する課題の解決の必要性を認識している仲間とともに、任意団体として「M2M研究会」を発足させました。そして、任意団体「M2M研究会」を母体に、2011年9月に特定非営利活動法人M2M研究会を設立し、調査研究、情報交換、M2Mシステムの普及・啓発および人材育成に取り組んできています。現在では名称も特定非営利活動法人M2M・IoT研究会に変更し、各専門部会ならびに関西部会を設置し、精力的に活動しています。 最初の頃は、M2M、IoTなんてありえないと言われていたものを、啓蒙、普及させてきたわけです。。
■ 「Contineo」はシステム開発の期間・コストを1/3にしてくれる |
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──VCJでは現在、Indicus Softwareのローコード開発プラットホーム「Contineo」を活用するとともに、販売パートナーとしても積極的に活動されています。どういったきっかけから、「Contineo」を知ったのでしょうか。
シリコンバレーに駐在していた友人が2018年に日本に帰ってきたときに紹介されたのがインドのスタートアップであるIndicus Softwareと、ローコード開発プラットホーム「Contineo」です。なんとIndicus Softwareは2017年のTiE50に選出された企業でした。
──TiE50とは、どのようなプログラムなのですか。
日本ではあまり知られていませんが、TiE50はテック起業家のための世界最大のカンファレンス、TiEconのプログラムの一つとして実施され、テクノロジーとテクノロジーを活用した新興企業50社として選出される「TiE50Awards Program」のことです。シリコンバレー最高のアワードプログラムであり、世界中の何千社ものアーリーステージからミッドステージのスタートアップがエントリーします。それをベンチャーキャピタリスト、エンジェル投資家、企業幹部、成功した起業家など、慎重に選ばれた専門家チームが審査して、毎年50社が選出されます。そのTiE50に2017年に選出されたのが、Indicus Softwareなのです。 ですから、シリコンバレーのお墨付きをもらった企業といっていいでしょう。
──ローコード開発プラットホーム「Contineo」に最初に触れられたときの感想をお聞かせください。
M2MやIoTが最初はわかってもらえなかったように、私たちもコードをほとんど書くことなしにIoTシステムの開発ができるということを、最初はうまく理解できませんでした。実際に触れてみて、学んでみて、しっかり理解できました。
従来のシステム開発は、クライアントとの要件定義にもとづいて仕様書を作成し、仕様書をもとにコードを1から書きあげ、システムを開発するという流れが一般的でした。人が作成したコードには少なからずミスがあり、それがシステムのバグにつながるため、テスト工程でこれらのバグを潰していくことも必要です。この開発方法は、工数が多いためどうしても1つのシステムを開発するのに多くの時間とコストが必要でした。
「Contineo」の場合、クライアントが何を作りたいかという要件定義は必要ですが、それ以降の開発は、データモデルを定義・設定し、ドラッグ&ドロップ機能を使用しシステムを構築できます。仮にクライアントから修正の指示が入ったとしても、データモデルを再定義・設定し、ドラッグ&ドロップ機能で修正できますから、システム開発にかかる時間は1/3程度に短縮されます。それに伴い開発費用も同様に少なくて済みますから、画期的なシステムだと思います。
──「Contineo」と他のローコード開発プラットホームとは比較検討されたのですか。
日本ではテレビコマーシャルでローコード開発ができることを謳ったものがありますね。もちろんいろいろなローコード開発プラットホームと比較検討しましたが、UIなどにきめ細やかな作り込みがされている点や性能面そしてコストの面では「Contineo」が優れていると思います。 また、オンプレミス環境にインストールできる点も評価しました。日本では未だオンプレミスが好まれる場合がありますから。
■ 開発した結果をすぐに画面で見ることができる |
「エンジニアではない私でもシステム開発ができました」と井手康就様 |
──「Contineo」の活用を決めた理由を教えてください。
1.開発期間、コストが1/3~1/5になる。
先に話したように、多少の要件定義は必要ですが、その後、コードを書く必要がありませんので、開発期間、コストは1/3~1/5程度になります。今は短い期間でリリースする必要があるシステムが多いので、企業としての競争力につながります。また、業務の専門家が要件を明確に定義すると、さらに少ない工数、短期間でアプリケーションを実装することも可能な点を評価しました。
2.開発した結果をすぐに見ることができる。
「Contineo」で開発したシステムは、開発した結果をすぐに画面で見ることができます。そしてクライアントが修正したいという希望があれば、画面を見ながら一緒に修正をして、すぐにオペレーションも含め確認してもらえます。日本の場合、UIなどは作ってみてもらうことが早い確認につながりますので、すぐに画面を見てもらえることはスケジュール面でも効果を発揮してくれる点を評価しました。
3.人的リソースの効率化。
複雑なシステムを開発するためには高度人材が必要になります。「Contineo」の場合、低スキルの人材でもかなり複雑なアプリケーションをスピディーに構築できます。実際に当社ではエンジニア経験がない営業マンがシステムを作り上げることができました。
4.インフラ費用が節約できる。。
「Contineo」はビッグデータをバックグラウンドで処理して業務システムに繋げています。サーバー技術で高速処理していますので、サーバーのインフラ費用の節約につながります。データベースサーバーを別途インストールする必要もありませんし、アーキテクチャのすべてのレイヤーで高度なセキュリティを保証してくれている点も活用を決めた理由です。
■ システム開発の約8割を「Contineo」で行うう |
──VCJでは「Contineo」を活用してどの様なシステムを開発しているのですか。
現在、VCJにおけるシステム開発の約8割を「Contineo」で行っています。基本的にはすべての開発で使用してもよいのですが、クライアントから従来型での開発を依頼されることもあり、残念ながらすべてにはなっていません。
1.ARスマートグラス「Dragonfly」と「Contineo」で作成した保守革新システムアプリ「Menkaku.c」
保守作業の現場でARスマートグラスを使用することで、現場と保守センターを音声・画像でつなぐことができます。仮に新人の保守担当でも、センター側から熟練技術者による指示を行うことで、迅速な保守対応を可能にしました。センター側でデータ分析や指示などを行うシステムの開発に「Contineo」を活用しました。
2.運送会社における顔認証システム
運送会社の出退勤を顔認証で行うシステムで、登録してある画像と顔認証の画像との一致・不一致のデータ分析のシステムを「Contineo」で開発しました。単なる出退勤だけでなく、ある現場で30分以内に退出しなければならない場合のアラート設定なども可能です。今後は法令化されているアルコールチェックの記録にも対応を予定しています。
3.Co2センサーを活用した室内人数とCo2濃度の最適化システム。
部屋にいる人数とCo2濃度をセンサーで計測し、部屋の広さと人数による最適なCo2濃度となるよう、室内の空気の循環、入れ替えを「Contineo」を使ったシステムで管理し、機器へのオンオフなどの指令も出します
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■ DX化を加速:推進し日本社会の壁を一緒に崩したい |
──今後はどのように「Contineo」を活用していきますか。
まず自社での開発案件に関しては、競争力を高めるためにも「Contineo」は欠くことができないツールです。システム開発のスピードが要求される時代でもありますので、さらに「Contineo」の活躍の場は増えていくと考えています。
そして販売パートナーとしては、より多くの企業におけるシステム開発で活用してもらえるように、営業を強化していきます。
──「Contineo」並びにIndicus Softwareへのリクエスト、期待などありましたらお教えください。
今後ともパートナーとして「Contineo」を広めていきたいと考えています。「Contineo」が実現してくれる短期間・低コストでのシステム開発は、まだまだ日本社会に受け入れられていない部分も多々あります。その壁をIndicus SoftwareとVCJが一緒に崩していきたいですね。
バレイキャンパスジャパン様、本日はお忙しい中、 |
◎バレイキャンパスジャパンのホームページ:https://valleycampus.com
お問い合わせ先
株式会社バレイキャンパスジャパン
〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢388
FIC富士ビル本館5F-6
Tel: 0466-47-8116
Fax:0466-47-8117
Email: [email protected]
◎ローコード開発プラットフォーム Contineoの詳細:https://contineo.world/ja/
お問い合わせ先
インディカスソフトウェアジャパン
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-3-5
共同ビル5F
Tel: 03-6206-2945
Fax:03-6206-2946
Email: [email protected]
※ 取材日時 2022年10月
※ 取材制作:カスタマワイズ